生徒の頭をげんこつで1回たたいたとして、長崎県教育委員会は23日、県内の公立中学校の40代の男性教諭を戒告の懲戒処分にし、発表した。教諭は過去に2度、体罰などで校長指導を受けており、「今後同じようなことはないようにしたい」と話しているという。
県によると、教諭は昨年、授業中の生徒の態度を注意する際に頭部をたたいた。生徒にけがはなかった。2016年と21年には、別の生徒のほおを平手でたたいたり、不適切な発言をしたりしたとして、県教委の「再発防止研修」を2回受けていた。
研修は1年かけて、校長面談やリポート提出をする内容。教諭は、怒りの感情と向き合う講習も2度受けたというが、今回は「ついかっとなって手が出てしまった」と話したという。
県教委は、研修の有効性を検証し、「カウンセリングや医学的なアプローチを検討する」と話している。教諭は3回目の研修を受けることになる。(石倉徹也)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル